外交ジャーナリスト・作家
外交ジャーナリスト・作家。ドイツのNHKボン支局長を経て、1997年から8年間にわたってNHKワシントン支局長をつとめる。9・11同時多発テロ事件に際しては、11日間連続で昼夜放送を担い、その冷徹な分析は視聴者から圧倒的な信頼を得た。
2005年にNHKから独立し、翌年発表した『ウルトラ・ダラー』(新潮社)は、33万部のベストセラーに。「日々のニュースが物語の出来事を追いかけている」と反響を呼び、冷戦後の日本に初めて登場した「インテリジェンス小説」と評された。
2010年春に刊行された最新作『スギハラ・ダラ―』(新潮社)も、発売後たちまち版を重ねる話題作となっている。第二次大戦中、日本人外交官杉原千畝が発給した「命のビザ」で生き延びたスギハラ・サバイバルたちが革命的な金融商品を生み出した。名もなき外交官が播いた一粒の種が、やがてブラックマンデー、9.11テロ、リーマン・ショックに際して、全世界を震撼させる衝撃的なドラマを引き起こすさまを描いて、インテリジェンス小説に新たな可能性を拓いたと評されている。
ニッポンの覚醒を促した『インテリジェンス 武器なき戦争』(佐藤優氏と対論、幻冬舎新書)もベストセラーとなったのをはじめ、世界の29都市に生起する情報戦を綴った『ライオンと蜘蛛の巣』(幻冬舎)、バラク・オバマ米大統領をはじめ国際政局の最前線で活躍する29人の素顔に迫った『葡萄酒か、さもなくば銃弾を』(講談社)などの著作も多くの読者を得ている。
90年代初めには、NHKワシントン特派員として冷戦の終焉に立ち会い、『たそがれ行く日米同盟―ニッポンFSXを撃て―』を発表。その斬新な手法はノンフィクション界に論争を巻き起こした。続いて、湾岸戦争時の日本外交の迷走ぶりを衝いた『外交敗戦』(いずれも新潮文庫)を執筆。これらのノンフィクション作品を通じて、日米同盟の空洞化を精緻に予見し、早くから警告を発してきた。日本外交や安全保障を題材にしたこれらのノンフィクション作品は、若い世代にも読み継がれ、ロングセラーとなっている。
こうした業績が認められ、90年代の半ばにはハーバード大学の国際問題研究所にフェローとして招聘された。 現在は慶応義塾大学大学院教授としてインテリジェンス論を担当し、外交・安全保障を中心に後進の指導にも積極的に取り組んでいる。
(オフィシャルサイト www.ryuichiteshima.com )
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